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RHJ International
RHJインターナショナル・ジャパンは、「リップルウッド・ホールディングス」の日本向け再生ファンド(※)である。
設立は1995年。本拠は米国ニューヨーク。
2005年3月に「RHJインターナショナル」と名称を変更し、日本事務所が「株式会社RHJインターナショナル・ジャパン」として設立された。
多くのファンドが企業を単体の買収案件と捉えるのに対し、同社は「インダストリアル・パートナーシップ・アプローチ」という特徴的な投資アプローチを取っていたことで知られている。
これはまず再編の機運や可能性のある産業に着目し、その産業自体の再編シナリオを作成、そのシナリオを実現するために中心となりえる企業を選び、投資の提案をするという手法である。
さらに再編シナリオの中軸企業にさらなる買収や投資をさせ、規模や市場を拡大していくことで再編スピードを加速させる「ロールアップ」という手法も用いていた。
日本での投資実績には「新生銀行(日本長期信用銀行)」、「コロムビアミュージックエンタテインメント」、「フェニックスリゾート(シーガイア)」、「日本テレコム」、「旭テック」、「シグマクシス」など、大きな注目を集めたものが多数ある。
2013年に日本から撤退した。
※ 再生ファンド:業績不振企業や財務状況の悪化している企業を買収し、再生させることで企業価値を高め、売却し利益を得るバイアウトファンド。
○新生銀行
経営破綻した旧日本長期信用銀行が一時的に国有化されていた際に、匿名組合ファンドを通して同社が買収。その後、アメリカの投資ファンドへ譲渡した。
○日本コロムビア
2001年、第一興商と三菱商事との匿名組合ファンド「リップルウッドニッポンコロムビアパートナーズ」を通して、旧日立グループのコロムビアミュージックエンタテインメントを買収。2010年「日本コロンビア」に社名変更。後に株式会社フェイスが筆頭株主となり、同年経営撤退。
○ディーアンドエムホールディングス
旧日本コロムビアのAV機器部門の分社化によって設立したデノンと、旧日本マランツ(元フィリップスグループ)の経営統合を主導し、大株主となる。2009年、ベインキャピタルによるTOB(株式公開買付)に応じ、売却。経営撤退。
○フェニックスリゾート
「シーガイア」の名称でしられる宮崎県のリゾート施設の運営企業。親会社である旭洋とフェニックスリゾートが連鎖倒産をした際に買収。2012年にセガサミーホールディングスが全株式取得により子会社化。経営撤退。
○日本テレコム
2001年、当時JRグループであった日本テレコムを欧州ボーダフォンが買収。これをRHJが2003年に買収した後、2005年にソフトバンクへ売却。(現・ソフトバンク株式会社)
○旭テック
2003年に元日本碍子系であった旭テックの筆頭株主となる。その後、ユニゾン・キャピタルへ売却。
その他、シャクリー・グローバル・グループ、ナイルス、ユーシン、代々木ライブアニメ、イション、シグマクシスなどを買収している。
※このページの内容は、 コンコードエグゼクティブグループが、独自に調査、執筆したものです。
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