求人数 146 件 2024/11/07
ベンチャーキャピタルの分類としては、主として、金融機関系、独立系、事業会社系の3つに大別することができます。
金融機関系VCは、銀行・証券会社などを親会社とする投資ファンドで、JAFCO、大和企業投資、ニッセイ・キャピタル、三井住友海上キャピタルなどが挙げられます。
独立系VCでは、グロービス・キャピタル・パートナーズやグローバル・ブレインなどが著名です。
近年では、サムライインキュベートをはじめ、シードアクセラレーター/インキュベーターも勢いがあります。
また、事業会社系(CVC: Corporate Venture Capital)は、社内の事業部としてVC機能を持たせる場合と、別会社としてVCを経営する場合の2種類があります。
ソフトバンク、楽天、DeNA、KDDI、日本ユニシスなどが代表的です。
ベンチャーキャピタルにおける年収水準は、企業によって大きく異なるため、詳細については個別にご相談ください。ご参考までに、ある独立系ベンチャーキャピタルの年収水準は、ベースで以下の通りとなっています。
さらに、プロフィットシェアおよびキャリーボーナスが加わります。
なお、金融機関系ベンチャーキャピタルの場合、給与は親会社に準じており、キャリーボーナスは無いことが一般的です。
但し、賞与において多少の考慮が入ります。
ネットワーク構築力では、創業社長とコミュニケーションして密な関係性を構築できる人間性が問われるとともに、投資対象となる業界における幅広いネットワークが求められます。
また、投資先を開拓する際のみならず、アライアンス先・営業先・EXIT先・監査法人などとのネットワークは、バリューアップのフェーズにおいて効果的です。
さらに、ベンチャーキャピタル同士での共同出資も多いため、競合他社のベンチャーキャピタリストとのネットワーク構築も非常に重要となっています。
投資先の成長性を見極める力では、投資対象となるビジネスの最新動向や技術に対する理解が求められます。
もちろん、実際に大きく成長するベンチャー企業を見極めることは容易ではなく、IT分野であればネットやテクノロジーへの理解、ヘルスケア分野であればバイオテクノロジーなどへの理解など、ベースとなる見識が求められるでしょう。
さらに、創業社長に対峙する経験の豊富さや、企業財務に関する見識も重要です。
このため、ベンチャーキャピタリストには、VC/CVC出身者、監査法人出身者、ネットベンチャーの経営企画出身者、コンサルティングファーム出身者(ポストコンサル)、投資対象業界の事業会社出身者(事業開発、経営企画)が多く見られます。
VCへの転職における選考では、書類選考を経て面接が行われます。
面接で会う人数は会社によって異なりますが、人事および担当マネージャーとの面接、部門役員クラスとの面接、最後に社長を含めた複数名との面接というプロセスを踏んでいくことが一般的です。
パートナー全員と会って面接を行う場合もあります。
面接では、主として志望動機やどのビジネス領域の成長性に注目しているかという点についての明快な持論が求められます。
コミュニケーションを通じて、VCとしての人間性の適性も評価されています。
なお、VCの面接では、原則、ケースやモデリングはありません。
近年では、新しい事業会社系ベンチャーキャピタル(CVC)への転職や、VC在職中に自分で発掘した未上場ベンチャー企業の上場準備担当/経営企画担当への転職などのケースがよく見られます。
また、VC時代に築いた資産に基づいて、自らファンドを立ち上げたり、起業したりすることも可能です。